過去の経験が教えてくれた「仕方ない」の違和感
昔は健康に無頓着で、ひどい便秘に悩んでいました。
さらに、家族も病気がちでした。特に母親は免疫疾患を抱えていましたが、当時は深く考えることもなく、「仕方のないこと」と思っていました。
医療事務として働いていた頃、ある患者さんの姿が強く印象に残っています。初診で来られたときは「この病気を治したい」と一生懸命だったのに、半年後には薬の量が増え、どんどん体調が悪化していきました。「こんなはずじゃなかった」とつぶやく姿を見て、私は衝撃を受けました。
それまでは、「薬を飲み始めたら一生飲み続けるもの」だと思っていたけれど、本当にそうなのだろうか?もっと知識をつけて、患者さんのためにできることがあるのではないか?
そう考え、看護師を志すことを決めました。
しかし、看護学校1年目のとき、父が糖尿病の悪化により末期の肝臓がんと診断され、わずか5ヵ月後に他界しました。
深い疑問と悔しさが込み上げてきました。

腸と出会い、予防医学の可能性に目覚める
私は消化器外科の看護師として働き始めましたが、父と同じ50代という若さで亡くなる患者さんを何人も目の当たりにしました。
「この負の連鎖はどこからきて、どうすれば止められるのか?」
そんな問いを持ちながら勉強を続けるうちに、私はあることに気づきました。
それは、子どもの頃から予防医学を学ぶ環境があれば、多くの人が違う選択をして健康を守れるのではないかということ。
そこから、私は予防医学を深く学び始め、その中で ことを知りました。腸の健康を学ぶうちに、日本の食文化や経済の現状まで見えてくるようになりました。
そう考え、2021年に腸に特化したサロンを開業しました。施術を通して、「病院に行っても不調の原因がわからない」という悩みを多くの人が抱えていることを知りました。
ある日、藁をもすがる思いで来られたお客様がいました。
「どこの病院に行っても改善しなくて……」
でも、そのときの私の知識と技術では、根本的な原因を追究することができず、満足いく施術を提供できませんでした。「仕方ない」で終わらせるしかなかったのです。でも、それって……父を亡くしたときに「仕方ない」と諦めたことと同じではないか?
そのことに気づいた瞬間、自分に強い怒りを感じました。

内臓療法との出会いが切り開いた「健康の新常識」
「私は、本当に人の健康を守るために腸もみをやっているのか?」
腸もみのスクールを立ち上げていたものの、根拠が不十分なままでは納得できず、一旦すべてをストップしました。全国のスクールを探しても、私が求める「根拠を追求する」場所はなく、疑問を解決できる環境もありませんでした。
結局、ひとりで学ぶしかなかったのです。
そんなとき、私は統合医学の視点から行う内臓整体の技術を持つ先生に出逢いました。
「これだ!」
私はその先生から知識とスキルを学び、腸もみを単なるリラクゼーションではなく、 に進化させました。
すると、お客様の不調が劇的に改善するようになったのです。
腸だけでなく、内臓全体の状態を見極め、適切にアプローチすることで、これまで救えなかった人たちの健康を取り戻せるようになりました。ただの腸もみではなく、 になったのです。
そして今、私は全国に「内臓療法の腸もみ」を広げる仲間を増やしているところです。これからの目標は、ただ腸もみの技術を広めることではありません。
私たちのビジョン を実現し、もっと多くの人が「仕方ない」と諦めることなく、自分の健康を守れる社会をつくることです。
当研究所を選んでくださった受講生が、腸もみを学ぶことでたくさんの人を救える施術者になるよう、全力でお伝えします。


3つの信念を実現し、次世代の健康を支える拠点を築いてまいります。
日本腸もみ研究所 代表 久保 知子